きょうは、寡黙でクールで
ドライなキャラ設定で、
インタビューされたいんです。
ドライなキャラ設定で、
インタビューされたいんです。
[ プロフィール ]
設計・積算部
畠山 周一
ドライで斜に構えた語り口の一方で、自身の仕事観を誰よりもしっかりと持っている。
「寡黙なキャラづくりです」とインタビュー中には言いながらも、
本当はとても真摯に仕事とお客さまのことを考えている
‥‥かもしれない。2002年入社。
ちなみにインタビュー中に「2回」ウソをつきます(笑)。
- 畠山
- ええと‥‥。
どうしてぼくが、
インタビューの対象なんですかね? - ――
- 人事の方から、
「ぜひ」とのご推薦でした。 - 畠山
- そんなに語ること、
ないんですけど‥‥。 - ――
- そこをなんとか引き出します(笑)。
よろしくお願いいたします。 - 畠山
- ああ、はい。
よろしくお願いいたします。 - ――
- 入社したのはいつごろですか?
- 畠山
- 2002年かな?
あまり覚えていないけど。
たぶん、2002年です。 - ――
- じゃあ、もう15年目なんですね。
- 畠山
- 15年ですか。
自分でいうのもなんですが、長いですね。 - ――
- 入社までの経緯を
教えていただきたいのですが。 - 畠山
- 入れたからです。
- ――
- 「入れたから」?
- 畠山
- 大学からの推薦枠があって。
就職活動したくないし、研究したくもないし、
じゃあ入れるところに、って。 - ――
- 実にリアルなお話ですね。
- 畠山
- 学生なんてそんなものでしょう(笑)。
当時はとくに仕事への
こだわりもなかったので。 - ――
- 「設計・積算部」とはどのような部署ですか?
- 畠山
- 設計・積算部は
大きく設計部門と積算部門に分かれます。
設計は設計図を書くチーム。
ぼくがいるのは、積算のチームです。 - ――
- 積算の仕事は、
どんな仕事をするんですか? - 畠山
- そうか。
「積算」って言葉自体、
あまりなじみのない方のほうが
多いかもしれませんね。 - ――
- そうなんです。
- 畠山
- わかりやすくいうと、
工事の「見積もり」をつくる仕事です。
このくらいのお金がかかります、という。 - ――
- ああ。
- 畠山
- 営業部から相談を受けた案件に対し、
必要な期間や資材、
人、などをもとに工数計算する。
金額を積み上げて、どれくらいの金額で
受注するのが適正かを
算出していきます。 - ――
- 大変そうな仕事です。
- 畠山
- お客さまは「少しでも安く」って思うでしょ。
でも、安くしすぎてしまうと安全や品質が
保てなくなってしまうかもしれないし、
会社へ利益も生み出せない。
そのあたりの絶妙なバランスを
考えながらやっています。 - ――
- 積算の仕事の
いちばんの「やりがい」って何ですか? - 畠山
- ないかな。
- ――
- 世の中の「採用ウェブサイト」の
常識をくつがえしてきましたね(笑)。
仕事をしていて楽しい瞬間とか‥‥。 - 畠山
- ひとりで静かに
仕事をしているときですかね。 - ――
- これまた正直ですね。
- 畠山
- 別に仕事も楽しくないし、
社内でも孤立してると思うし‥‥。 - ――
- そ、そうなんですか‥‥。
- 人事
-
ウソです。
(同席していた人事の藤松さんが乱入)
- ――
- えっ。
- 人事
- ウソですね、それは(笑)。
畠山さん、よく部署の人と話してますし、
なんなら仕事のこと以外でも
積極的に立ち話してる姿を
他の社員よりずっとよく見ます。 - ――
- 畠山さん、目撃情報があがってますが。
- 畠山
- ああ、ええと、うんまあ。
そうですね。 - ――
- どっちが本当ですか?
- 畠山
- 今日は寡黙でクールで
ドライなキャラ設定で、
インタビューされたいんです。 - ――
- わかりました。
ほどほどにお願いします(笑)。 - 畠山
- 調整します(笑)。
- ――
- キャラづくりなしでも、
今までの発言は変わらないですか? - 畠山
- 変わらないですね。
- ――
- 貫きますね。
- 畠山
- いやいや、本当にそう思っていて。
仕事のやりがいとか、楽しさって、
結局は自分のためでしょ。
そういうのを求めて仕事をしていると、
やりがいが見えなくなっちゃったとき、
楽しくないなって感じたときに、
すぐ辞めちゃうんですよ。 - ――
- たしかに。
それはあるかもしれません。 - 畠山
- でもその、
自分の楽しさのために
仕事をするって姿勢が、
そもそもぼくは間違っていると思うんです。 - ――
- ええ。
- 畠山
- 僕らは自分のためだけに
仕事をするんじゃなくて、
ぼくらの仕事を求めてくださっている
お客さまのために仕事をしている。
そのためには手を抜けないし、
買っていただくものとして
恥ずかしくない仕上がりにする責任があるんです。 - ――
- そのとおりです。
- 畠山
- だから大変なのがあたりまえで、
頑張るのはあたりまえ、というか。
やりがいとか楽しさとか、
そういうのがないと
頑張れないようなことって、
「仕事」じゃないでしょって、
ぼくは思いますね。 - ――
- なるほど。
畠山さんなりの真剣な
「仕事論」をありがとうございます。 - 畠山
- こういうアツいこと言うと、
最近の学生は
「説教クサい〜」とか言って嫌うでしょ。
だからあんまり
しゃべりたくなかったんですよ(笑)。 - ――
- そんなことありませんよ(笑)。
すごく勉強になる話のはずです。 - ――
- そんな大変な中で、
やっててよかったなぁ、
と感じるときってありますか? - 畠山
- ないです。
- ――
- おっと。
- 畠山
- 仕事どころかプライベートでも
頑張ってよかったことなんてないですよ。
最近は家庭でも邪魔者扱いされているし‥‥。 - 人事
-
ウソです。
- ――
- 人事のご登場、本日2回目‥‥!
- 人事
- 畠山さん、毎日、
愛妻弁当を持ってきてます。
絶対、全力で愛されてます。 - ――
- 畠山さん、話がややこしくなってきました。
- 畠山
- キャラづくりです(笑)。
- ――
- できれば控えめにお願いします。
- 畠山
- わかりました。続けましょう。
「よかったな」というか、
自分の見積もり次第で
何億円という金額が動いていくのは、
自分でもすごいことだなと感じます。 - ――
- そうですよね。
- 畠山
- 大きな案件なら10億単位。
会社の利益を
自分が担っているというのは
「ちゃんとやらなきゃ」
という意持ちになりますね。 - ――
- 何十億って見積もりをつくるのは、
想像もつかない世界ですね。 - 畠山
- そうかもしれませんね。
あとは月並みかもしれませんが、
自分の関わった建造物が
日本の地図に残るわけですよ。
そういうのは、
自分の普段の仕事を
実感する瞬間かもしれませんね。 - ――
- カタチに残るっていうのは、
いいですよね。 - 畠山
- 自分のこどもたちに、
「あのビル、パパがつくったんだぞ」
みたいなね。 - ――
- そういうの、
やっぱりお子さんに言うんですか? - 畠山
- まだ言ったことありません。
照れくさいので(笑)。 - ――
- これからTAKEMURAに迎える人は、
どんな人がいいと思いますか? - 畠山
- どんな人でもいいです。
最初から求められることって、
そんなに多くないですよ。 - ――
- 最低限求められるのは、
どんなことでしょうか? - 畠山
- 先ほど言ったように、
楽しいとか好きだからってことだけじゃなく、
仕事なんだからちゃんとやろうって
意識を持ってくれることだけは
大切かなと思います。 - ――
- 逆に、それ以外はいらない?
- 畠山
- いらないかもしれません。
仕事については、はじめはできなくても、
我々がちゃんと面倒見るし、教えます。
ただ、お客さまのためにしっかりやろう、
頑張ろうって気持ちだけは、
自分で持ってこなきゃ
どうしようもないので。
そこは忘れないでほしいです。 - ――
- 「自分のために」だけじゃなく、
お客さまのためにって、
結構忘れがちな視点ですもんね。 - 畠山
- でも、もっとも大切な視点だと思います。
- ――
- そのとおりです。
「自分のやりたいこと」ばかりに目がいき、
「社会や相手に求められていることはなにか」
ということが抜けているかもしれない学生に、
この記事の場を通して伝わればと思います。
ありがとうございました。 - 畠山
- ありがとうございました。
就活したくないし、研究続けたくもないし、
「入れる会社」に就職しよう、と。
「入れる会社」に就職しよう、と。
仕事は自分のためじゃなく、
お客さまのためにするもの。
お客さまのためにするもの。
よく言われることではありますが、
自分の仕事が地図に残るってやっぱりいい。
自分の仕事が地図に残るってやっぱりいい。
仕事に関しては面倒見るし、教えます。
でも、お客さまを想う気持ちだけは、
本人次第でどうしようもないですから。
でも、お客さまを想う気持ちだけは、
本人次第でどうしようもないですから。