「変わらないものと、変えていくもの」
前社長である実の父から
そんな風に言われてきた今福社長。
どのような経緯でTAKEMURAの
社長に就任したのでしょうか。
自社の強み、
これからのビジョンから、
読者へのメッセージまで。
社長だろうがおかまいなく、
気になるところ、
「ツッコんで」きました!
[ プロフィール ]
代表取締役社長
大学卒業後はアメリカ留学などの海外経験ののち、大手設備系企業にて海外事業を担当。
2010年、弱冠30歳でTAKEMURAコーポレーションの代表に就任。
そんな風に言われてきた今福社長。
どのような経緯でTAKEMURAの
社長に就任したのでしょうか。
自社の強み、
これからのビジョンから、
読者へのメッセージまで。
社長だろうがおかまいなく、
気になるところ、
「ツッコんで」きました!
[ プロフィール ]
代表取締役社長
今福 浩之
学生時代にスキーで全国大会出場、ゴルフやサーフィンを愛する「自然系スポーツマン」。大学卒業後はアメリカ留学などの海外経験ののち、大手設備系企業にて海外事業を担当。
2010年、弱冠30歳でTAKEMURAコーポレーションの代表に就任。
- ――
- こんにちは。
今日はよろしくお願いいたします! - 今福
- よろしくお願いいたします。
なんでも聞いちゃってください(笑)。 - ――
- ありがとうございます。
さて、今日は採用のインタビューということで、
まずはTAKEMURA独自の考え方や
企業姿勢などをお聞きしたいと思います。 - 今福
- わかりました。そのあたりは、
他の会社にないものがあると自負しています。 - ――
- もともとTAKEMURAは、
今福社長のお父さまが経営されていたんですよね? - 今福
- そうですね。
TAKEMURAは1906年、
ぼくが生まれるずっと前から
100年以上続いている会社でして。
2010年にぼくが父の今福克昌から継ぐ形で
社長に就任しました。 - ――
- 小さいころから
「お前はこの会社の跡継ぎなんだぞ」
と言われていたんですか? - 今福
- そんな縛りはなかったですよ(笑)
むしろ、「好きなことをやっていいんだよ」
って言われていました。 - ――
- 会社を継ごうと思ったきっかけは?
- 今福
- やはり、歴史がある会社なので、
途絶えさせてはいけないし、
それが自分の役割なんだろうなと
考えるようになったからですかね、
それに継ぐといっても
社長の息子だからといって
必ず社長になれるなんて
思ってもいませんでしたね。 - ――
- それが少しずつ変わったということですか?
- 今福
- そう。だんだん、
それを自分の手でやりたい、
今より更に良い会社・業界にしていきたい
という気持ちになってね。
だからこの会社を継いでやっていこう
って強い覚悟が生まれたんです。 - ――
- 強い覚悟が生まれたきっかけは?
- 今福
- TAKEMURAに入社するまえ、
別の設備系企業で働いていたのですが、
そこでの経験が大きかったですね。 - ――
- 詳しく知りたいです。
- 今福
- 入社してすぐの配属が、
香港の支社だったんです。
余談ですが、ここでの生活は
地獄のような生活でしたね(笑) - ――
- 地獄、というのは‥‥?
- 今福
- まず、社員寮の家賃が
ものすごく高いんですよね。
当時は月収の半分くらいが家賃でした。
場所も歓楽街のど真ん中で、
日本でいうと歌舞伎町に
住んでいるような感じ。 - ――
- 新入社員の収入で、
その半分が家賃‥‥。
生活は苦しいですね。 - 今福
- 何をするにもお金がかかる国なんです。
でも新入社員の収入で、
しかも家賃に半分使って、となると、
生活水準をグッと落とさざるを得ない。
言い方は悪いですが‥‥
安くて質の悪い食べ物ばかり食べて、
体調を崩してしまっていました。 - ――
- 大変な生活だったんですね。
- 今福
- 当時は
「なんでこんなことしなきゃいけないんだ!」
って、そればかり考えていました。
今振り返ってみると、
すごく大事な期間だったのですが。 - ――
- 香港での経験から、
どんなことを得たのでしょうか。 - 今福
- 海外の建設業界の
業界構造を学べたことが大きかったです。
日本の業界構造とは全くちがいました。
それはやはり香港に行かなければ、
わからないことだったと思うんですよ。 - ――
- 業界構造、ですか。
- 今福
- たとえば日本だと、
トイレ一台変えるときも
建築会社に電話をしてしまうくらい、
設備会社の認知度が低い。 - ――
- はい。
- 今福
- けれど、海外だとそこが全く違っていて。
ゼネコンさんと設備会社は対等な位置づけ。
お客さまからゼネコンさんと設備会社それぞれに
発注があるわけなんです。
その業界構造の遅れを知ったときに、
「日本は何故違うんだろう」
と疑問を感じまして。
そのときには心から、
TAKEMURAという会社を自分でやっていこう
という気持ちが固まっていました。 - ――
- そういった想いから社長になられて、
どのような方向転換をされたのですか? - 今福
- 設備会社として、
水道などの配管周りや空調に
特化していた事業内容から、
トータルで請けられる会社に
体制を変えていきました。 - ――
- トータルで請けられる、というのは?
- 今福
- それまではうちの事業になかった
電気や建築の領域に進出しました。
それまでは「建築関連もお願いできる?」
ってお客さまからの相談があっても、
できなかったんですよね。 - ――
- はい。
- 今福
- でも、相談があるってことは
ニーズがあるってこと。
そこは断ってはいけないと、
人材の採用やノウハウの強化を行いました。 - ――
- 事業領域を拡大したんですね。
- 今福
- そうです。
できる、できない、じゃなくて、
「やるんだ!」って(笑)。 - ――
- すごい勢いですね(笑)
- 今福
- そうでしょう(笑)
リノベーションの領域にも、
業界内ではいち早く
力を入れ始めました。 - ――
- 社長就任時といえば、
おいくつの時でしょうか? - 今福
- 当時まだ30歳。
業界の常識や慣習はほとんど知りません。
でも、知らないからこそ
変えることができてきたんだと思います。
しがらみにとらわれずに、
本当にお客さまが求めていることだけを
貫こうって、信じていました。 - 今福
- 「運動した方が健康にいい」
って誰もが知っていることなのに、
なかなかできないでしょ。
人間の根幹は同じなんじゃないかと思いますよ。
以前使っていたうちの名刺には、
「あたりまえを、あたりまえに。」
というメッセージが入っていたくらいです。 - ――
- やることはわかっている。
だから、やろうぜって、
一歩踏み出したということなんですね。 - 今福
- そうですね。
業界を変えていくような動きって、
とくに、昔からある業界だと難しい。
けれど、TAKEMURAのように
100年以上歴史のある会社だけど、
柔軟に考えて動けることを
強みにしていけるはずだと信じていました。
ぼく自身が業界に関しての
知識・経験が乏しかったからこそ、
そこを変える難しさやこわさも知らずに、
思い切り行動できたというのも大きいです。 - ――
- そのような「革命」を起こすことは、
社内メンバーも驚いたのでは? - 今福
- 社員のみんなは
ぼくが宇宙語をしゃべっている
って思ったんじゃないですかね(笑)。
「こいつ何を言っているんだ」
「全然意味がわかんないぞ」って(笑) - ――
- 業界構造を「そういうもんだ」と
とらえていたら、
そこを変えるって発想は
全くないでしょうからね。
とくに、昔からいる社員さんは。 - 今福
- そうそう。
ぼくらのやっていることが、
徐々にではありますが
世の中に波及していることも嬉しいですね。
当時はリノベーションが話題になって、
そういうのが今の時代に必要だって、
業界内の企業も気付きはじめている。
大きな変革につながるんじゃないかと、
やっと成果が見えはじめています。
これからもやるべきことはきっと変わる。
変わらないのは、お客さまと時代を見て
仕事をしようということだけ。 - ――
- 時代を見て仕事をする。
歴史のある会社ですが、
常に次の時代を見据えて
事業に向き合ってらっしゃるんですね。 - 今福
- そうです。
最近ですと(※2022年現在)
「DX」の分野にも進出しています。 - ――
- DX!
‥‥って、なんでしたっけ(笑)。
よく聞く言葉ですけれども、
ちょっとググってみます。「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」(2018年 経済産業省による定義)
- 今福
- まさにデジタル技術を使って
建設業界に風穴を開けていくぞって
本気で取り組んでいます。
むしろ、今このDX分野に
取り組んでいかない建設業界の会社には
未来がないとさえ思っています。 - ――
- 温厚な今福社長にしては、
かなり強気な発言ですね。
ですが、それくらいの覚悟だと。 - 今福
- はい。
建設業界の人手不足は深刻で、
これから日本ではさらに加速します。
就業者が減っていくのに、
日本の面積は変わらないし、
人は古代から建物がないと生きていけない。
じゃあ、どうする、っていうときに
限られた資源をどう最大限に活用するか。
それがTAKEMURAがDXに
舵を切っている根底にある想いです。 - ――
- 今ではあちこちで
「DX」という単語は聞きますが、
DXにおけるTAKEMURAの強みって
なにかあるのでしょうか。 - 今福
- 日本の建設業界というのは
デジタル分野がまだ未開拓なので、
世界中の優秀なエンジニアたちが
そういった未開の面白い業界に
チャレンジしたいという意欲があります。
TAKEMURAは、社長である自分が
このようにDXに本気なので
そういったエンジニアの方と
日本の建設業界の未来のための開発を
圧倒的なスピードとクオリティで
実現できているのも強みと言えるでしょうね。 - ――
- なるほど。
今は実際にどのくらい
DXが進んでいるのでしょう? - 今福
- TAKEMURAでは
まずは本社の会議室に
大きなモニターを設置して
そこに常時、現在稼働している
現場の状況や業績数字をすべて
リアルタイムで見える化しました。 - ――
- たしかに、もともと
建設会社というよりおしゃれなカフェという
オフィスですが、壁のモニターを見ると
さらに「IT企業」感が増しています。 - 今福
- DXには「デジタルジャーニー」と
呼ばれる4つのフェーズがあって、
1フェーズ目は「見える化」。
2フェーズ目は、「自動化」。
見える化したものを、
オートメーションできるところは
すべて自動で処理できるようにしていく。
3フェーズ目が「解析」。
見える化して、自動化したものを
データ解析して、そのデータを他の
プロジェクトや受注提案に活用したり、
人の動きを解析して効率のいい施工方法を
提案したりする動きです。
TAKEMURAでは現在、
この3フェーズ目まで完成しています。 - ――
- すごくないですか(笑)。
- 今福
- だから、本気なんですって(笑)。
それで、最後の4フェーズ目は
「無人化」です。
2040年には、建設業界の
人手不足は限界に達すると思います。
その時にTAKEMURAは、
いかに限られた人という資源を、
「現場代理人」や「設計」などの
本当に人間にしかできない仕事に
従事してもらい、一人あたりの
稼げる力を上げていけるかが
重要になってくると考えています。 - ――
- なるほど‥‥。
- 今福
- 今、アメリカではこうしたDXは当たり前で、
Amazonは「無人化」フェーズまで成功しています。
こうしたAmazonのような開発投資も
できる体力のあるテックに強い企業が
日本の建設業界に入ってきて、
業界ルールをがらっと変えてしまう可能性だって高い。
他にもアメリカでは、実際に「建設の無人化」までいって、
30階建てのビルをつくった事例もあります。
日本でも20年後には当たり前になるでしょうね。 - ――
- 建設業界におけるDX。
これまでお話を伺っているだけですが、
可能性しか感じません。 - 今福
- 「建設DXといえば、TAKEMURA」。
その状態を目指していけたらと思います。 - ――
- 事業に関してはDXで未来が見えました。
これからのTAKEMURA、
どうしていきたいと考えていますか。 - 今福
- 具体的な事業内容は、
いくらでも変わっていくと思います。
でも、ひとつだけ変わらないのは、
お客さまや時代を見て仕事をするということ。
そこのニーズに合わせて
自分たちが変わっていく。
それが業界全体を変えていくことに
つながっているんじゃないかなと思います。 - ――
- お客さまのニーズと時代を見る。
- 今福
- はい。うちでは
業界を変えていくんだという意味で、
「Re:INNOVATE JAPAN!」
というのを掲げているのですが、
将来的には「Re:INNOVATE WORLD!」や
「Re:INNOVATE EARTH!」
に成長していきたいです。 - ――
- そんな未来へ向けて
どのような人に
入社してきてほしいですか? - 今福
- そうだなぁ。
乾いたスポンジみたいに、
いろんなことを吸収していってくれる人。
そんな素直な人と
いろんなことを一緒にやりたいです。 - ――
- 最後に、これから仲間になる人に向けて、
メッセージをいただけますか? - 今福
- 建設業界に興味があるならば、
これだけ未来を見据えて
新たなチャレンジをしている
TAKEMURAに来ないのは
ナンセンスだと思います!(笑) - ――
- まさかの最後に
めちゃくちゃ自社の宣伝ですね(笑)。 - 今福
- はい(笑)。
でも、本当にそう思うので。 - ――
- 今福社長、今日はありがとうございました!
- 今福
- こちらこそ、ありがとうございました!
父からは、
「好きなことをやっていいんだよ」
って言われていました。
「好きなことをやっていいんだよ」
って言われていました。
新卒入社で、いきなり香港に配属。
海外の業界構造が教えてくれたこと。
海外の業界構造が教えてくれたこと。
「やったほうがいいこと」を
「あたりまえにやる」会社になろう。
「あたりまえにやる」会社になろう。
いよいよさらなる次の時代へ。
TAKEMURA本気のDX。
TAKEMURA本気のDX。
最後に、TAKEMURAに入社を
考えている人たちに伝えたいこと。
考えている人たちに伝えたいこと。